トム・ラブランク

 CD「イーグルトーク」

 

 トム・ラブランク:ポエトリーリーデイング+ボーカル、
 
山口洋:ギター、ベース、パーカッションほか、細海魚:エレマトロニクス+アコーディオン 
 全11曲、47分、発行リスペクトレコード(委託販売) \2400(本体価格) 


トム・ラブランク

CD「イーグルトーク」
発売日:2002年12月18日  全11曲  Total Time 47:14 発行:リスペクト・レコード  品番:RES-69 
本体価格:¥2,400 (税抜)  スタジオ・リーフ/「人間家族」編集室:通信販売取り扱い 
トム・ラブランク『ワンネス』参照 こちら




   1.アーティスト・プロフィール

 ●Tom LaBlanc(トム・ラブランク)
 1946年7月21日 アメリカ・ミネソタ州生まれ。詩人・アクティビスト。
 ダコタ女性の母と日系アメリカ人の父の間に生まれるも、当時18歳の母一人がトムを育てる状況にあり、出生後すぐに母親から引き離される。そして15歳まで孤児院や施設などを105箇所移転させられる。16歳の時、寄宿学校から逃げ出し、アメリカの平原をうろつきまわり、そしてシカゴからセントルイス、カンサス・シティと渡り歩く。
 1968年、ベトナム戦争に従軍。激戦の最前線でこの戦争が正しくないと強く感じる。

 ベトナムから帰還後、生まれ故郷のミネアポリスに行く。1970年、そこでAIM(アメリカ・インディアン運動)のデニス・バンクス、ラッセル・ミーンズ達に出会う。1973年のウーンテッド・ニー(インディアンに対する不正を広くアピールするために百年前にインディアンが虐殺されたウーンテッド・ニーを70日以上AIMのインディアンが占拠した事件)の時は若いインディアン達の世話をし後方を守っていた。以後、様々なインディアン運動を通じて、伝統的なインディアンの生き方、そしてその精神性をより深めていく。

 1988年には「大地と命のためのランニング=Run for Land and Life」で、デニス・バンクスらと来日。広島から北海道の幌延まで真夏の列島をランナーとして駆け抜ける。北海道ではアイヌ民族と交流。現在、"ONENESS"のスローガンのもと、平和とインディアンのスピリチュアル・メッセージを伝えるため、世界中を廻り続けている。

 ●山口 洋(やまぐち ひろし)<HEATWAVE>
 1963年12月26日福岡生まれ。79年、HEATWAVE結成。福岡のインディーズシーンで活躍後、90年アルバム『柱』でエピック・ソニーからメジャーデビュー。ほとんどの楽曲の作詞・作曲を手がける。数回のメンバーチェンジを経た後、2001年3月、HEATWAVEとしての活動を無期限に停止。その間、8枚のアルバムを発表。HEATWAVE活動停止後は「山口 洋」名義で、SOUL FLOWER UNIONなどのツアー、レコーディングに参加、同バンド中川敬らとのJAPONESIAN BALLS FOUNDATIONを結成し、精力的な音楽活動を続けている。確かな演奏技術と真摯に音楽と自らに向かい合う姿勢に厚い信頼と厚い支持を受けている。

 ●細海 魚(ほそみ さかな)
 1984年より、多くのレコードやコンサートに、キーボード・プレイヤー、アレンジャ&、プロデューサーとして参加。加HEATWAVEには1991年より5年参加し、3枚のアルバムに参加。1999年より、オーストラリアの実験音響レーベル・EXTREMEから"繭"名義で、ドイツのアンビエント系レーベル・mille plateauxから"neina"名義で、数枚のアルバムを発表。ジム・オルークに絶賛されるなどヨーロッパで話題になり、注目されている。

   2.作品内容
 
 ネイティヴ・アメリカン+ロック・ミュージシャン+テクノ・ミュージシャンという、特異な個性を持つ3人のアーティストが生み出した、地球上にかつて無かったサウンド。
 テロや民族紛争等、不安定なこの時代のドキュメントである本作は、時にスポークン・ワーズで、時にロックンロールで、そして平和へのサウンドトラックでもある。今、時代が直面している問題に対して、トム・ラブランクの怒りと祈りのメッセージが静かに、そして熱く語られているのである。
 レイドバックしたサウンドの中で「もう殺しはたくさんだ!」と高らかに訴えるM2、原発についてヘヴィーなメッセージをユーモラスに伝えるM3、ネイティブ・アメリカンの怒りを詠ったM7など、山口 洋のノイズとギターの音に、トムの深く低い声が乗り共鳴する。細海 魚によるリミックス"hoka hey mix"も収録。どのジャンルにも属する事なく、音楽的に幅広く仕上がった本作は、全世界へ向けた2002年最後のメッセージである。

   3.収録曲

 1. Oneness (6:09) 作詞:トム・ラブランク 作曲:山口 洋・細海 魚
 2. Cide 〜もう殺しはたくさんだ〜 (4:04) 作詞:トム・ラブランク 作曲:山口 洋
 3. In de Screet (3:58) 作詞:トム・ラブランク 作曲:山口 洋・細海 魚
 4. Standing by my empty heart (4:59) 作詞:トム・ラブランク 作曲:山口 洋・細海 魚
 5. Wakan Tanka 〜グレイト・スピリット〜 (2:17) 作詞:トム・ラブランク 作曲:トム・ラブランク
 6. Chaya 〜Crying (3:00) 作詞:トム・ラブランク 作曲:細海 魚
 7. Song of the Revolution (3:48) 作詞:トム・ラブランク 作曲:山口 洋・細海 魚
 8. You don't gotta lie no more (3:34) 作詞:トム・ラブランク 作曲:山口 洋・細海 魚
 9. Eagle Talk (3:19) 作詞:トム・ラブランク 作曲:山口 洋・細海 魚
 10. Oneness "hoka hey mix" (5:44) 作詞:トム・ラブランク 作曲:細海 魚・山口 洋
 11. In de Screet "hoka hey mix" (5:16) 作詞:トム・ラブランク 作曲:細海 魚・山口 洋

   4.参加ミュージシャン

 Tom LaBlanc:Poetry reading and vocals
 Yamaguchi Hiroshi:Electric & acoustic guitars, bouzouki, bass, percussions, harp and bodhran
 Hosomi Sakana:Electronics and accordion

   5.レコーディング・データ

 1) レコーディング・スタジオ
   Studio-five (東京) 02.9.17~19 Recorded by 堀田哲之(ファイブ・ディー)
 2) ミックスダウン・スタジオ
   Umajirushi coffee studio (東京) 02.10 Mixed by Yamaguchi Hiroshi (M-1~5, M7~9)
 3) マスタリング・スタジオ
   Orange(東京) 02.10.31 Mastered by 小泉 由香/Assited by 竹内 由美



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