『原子力の時代は終わった

――東海ウラン臨界事故とY2Kの教訓』

未来の子孫から借り受けているこの大地を、これ以上「放射能」で汚してはならない!

コンピュータ200年危機を中心に、東海村ウラン臨界事故を徹底検証しつつ

日本の原子力政策の破綻を明らかにする、21世紀に向けた原発問題「必殺の書」!!

徹底討論 広瀬隆+藤田祐幸 崩壊した「原子力神話」掲載

 ぼくはチェルノブイリとコソボに、二つの人類の破局のパターンを見てきました。(略)汚染地帯には若い人がひとりもいなくて、老人と病人と障害者しかいない村がいくつもある。結局、自分でなんとか生きる術を持つ人間が先に逃げる。いちばん最初に逃げたのが、学校の先生と医者だったという。――藤田 祐幸

 コンピュータというものは、そもそもバグと呼ばれる欠陥回路があって、絶えず壊れた機械にすぎない。その危険なピークが2000年元旦にすぎないのであって、(略)その日が過ぎれば大丈夫という誤解はまずい。元旦の1カ月前から危険だというのではなく、今日だって入っているんです。――広瀬 隆

 「人間なんかいなくなればいい」という人がときどきいるでしょう。いなくなっても放射能は残るんです。だから、よくない。「ちゃんと落とし前をつけてからいなくなれ」と、同じ人間である私は思います。――きくち ゆみ


「人間家族」編集室・編 雲母(きらら)書房・刊 「人間家族」通算300号記念

1999年12月1日発行 A5版・292P 本体価格\1800 ISBN4-87672-085-1 C0036

お問い合わせ ningenkz@mail.wbs.ne.jp Tel.0558-62-4533 Fax.0558-62-4534



 『原子力の時代は終わった』

  【目 次】

巻頭詩  「ええじゃないか ええじゃないか」          ななお さかき P6

第1部  放射能クライシスを超えて
 《徹底討論》崩壊した「原子力神話」――東海ウラン臨界事故は最後の警告だ!
                   広瀬 隆・藤田 祐幸・(司会)きくち ゆみ P10

第2部  コンピュータ2000年危機と原発
 1章  2000年問題と日本のコミュニティの未来            中川 一郎 P62
 2章  Y2Kと原子力発電                 メアリー・オールソン P79
 3章  すべての原発と核にお正月休みを!             きくち ゆみ P90
       国際市民フォーラム「ベルリン宣言」・欧州議会議案書
      「ニューヨークタイムズ」全面広告
 4章  原子力発電所は安全か                   山崎 久隆 P118
 5章  水と油とWASH                        東井 怜 P152

第3部 東海ウラン臨界事故の衝撃
 1章 東海ウラン臨界事故に関する声明 東海ウラン臨界事故10・2緊急市民会議 P174
 2章 東海村臨界事故に関する緊急アピール   10・3緊急抗議集会参加者一同 P177
 3章 東海ウラン臨界事故から見た2000年問題緊急対策に関する緊急公開質問状
                            Y2K WASH キャンペーン P181
 4章 放射能から子どもを守るために   小田 まゆみ・甘蔗 珠恵子・福島 瑞穂 P185
 5章 浜岡原子力発電所における安全審査体制の抜本的な見直しを求める要望書
                       浜岡原発を考える静岡ネットワーク P194
 6章 浜岡原発4基の中止命令を求める申入書       PKO法「雑則」を広める会 P197
 7章 「原発震災」を隠蔽する日本のマスメディア           石橋 克彦 P210
 8章 立ち上がった「脱原発政策実現全国ネットワーク」       池島 芙紀子 P216
 9章 「自然エネルギー促進法」を市民立法で             飯田 哲也 P221

第4部 ネイティブからの伝言
 地球は生きている、そして息も絶えだえになっている     ジョーン・プライス P228

第5部 断末魔の原子力発電
 原子力の時代は終わった                      藤田 祐幸 P248

あとがき                          「人間家族」編集室 P289




《「朝日新聞」静岡版・掲載記事 1999年12月》

「原子力時代は終わった」――「Y2K」前に緊急出版

草の根出版歴16年の編集者と書店主(注:出版者)協力
            
――伊豆半島と東京結んで

 「起きるはずがない」とされたウラン臨界事故が、茨城県東海村で発生した。コンピューターの誤作動が心配される二〇〇〇年(Y2K)は目前。もしも年の変わり目に、原子力発電所に予期しない異変が発生したら、日本や世界はどうなるのか――危機感に駆られた東京の出版人と伊豆半島在住の編集者が協力し、二カ月足らずで「原子力時代は終わった」という単行本をまとめた。今月から全国の書店で発売している。

 本を編集したのは南伊豆町毛倉野でスタジオ・リーフを経営し、月刊「人間家族」を出している編集者の大築準さん(50)。臨界事故は東海村で九月三十日に起きたが、その三日後、大築さんの家に見知らぬ人から電話があった。東京都新宿区で雲母(きらら)書房を経営する茂木敏博さん(48)。だった。 「恐ろしい事故だ。二〇〇〇年問題を前に今の状況は座視できない。私にできるのは本を出版すること。協力してほしい」と茂木さんは訴えた。大築さんも全く同じ思いだった。昔からの知り合いのように意気投合し、東京の都心と伊豆の山地の間で本作りに向けたやりとりが始まった。
 大築さんは、定期購読者を対象とした「人間家族」を毎月出し続けて十六年。有機野菜、自然環境、子育て、原発などをテーマに、書く側と読む側が意見を交わす情報交流誌だ。各地の市民団体やいろいろな分野の専門家が雑誌を軸にした草の根のネットワークをつくっている。
 東海村の事故後の十月号では「最後の警告」、十一月号では「同2」としてウラン臨界事故が示した原子力の恐ろしさと、二〇〇〇年問題がかかえる危険性とを関連づけて特集した。たまたまこれを読んだ茂木さんが「もっと広く訴えよう」と大築さんに電話をしたのだった。
 年明けでは警告の意味がなくなるため、「とにかく忙しかった」と大築さん。「浜岡原発を考える静岡ネットワーク」など原子力の安全性に疑問を持ち、二〇〇〇年問題の危なさを指摘している団体や個人の座談会や市民団体の活動報告、論文集めに「人間家族」のネットワークが役に立った。

 雲母書房「原子力の時代は終わった」はA5判、292ページ。千八百円(税別)。月刊「人間家族」は見本誌を配付中。
 希望者は郵便番号415-0321、南伊豆町毛倉野636-3、スタジオ・リーフへ、郵便かFAX(0558-62-4534)で。
          



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