■真弓定夫+堀越由美子 『つながるいのち パート3』
PART3 tif
新 刊!! 真弓定夫・堀越由美子(対談聞き手)
『つながるいのち パート3』
――明日に伝える本来の暮らしと「食育」
人間家族』2005年5月増刊号
5/15発行 好評発売中!!
戦後60年目の春、満を持して刊行!!
――最新講演記録「子どもの食育 反省期」、対談5編
資料「栄養と犯罪行為」ほか。
戦後60年を迎えた今、
何としても子どもたちの心身のかたより、
感性・生活のゆがみに歯止めをかけるために
しっかり考え食べ育てる、「食育」の決定版。――
【目 次】
はじめに ほりこし ゆみこ 6
講演録 「子どもの食育 反省期」 真弓 定夫 9
欧米化とは…:11
まず「食育」、「ひとつくり」:14
オッパイを飲ませて:16
母乳が頭と心を育てる:18
急激に大型化した身体と心身のかたより:20
サルが生きている所の「食」――地のものを:23
サルが住めない所の「食」:26
動物性と植物性食品のバランス――穀類:28
季節の食べものを:32
子どもたちの未来を守るために今、歯止めを:34
質疑応答 アピーとは:36
しっかり考えて、子どもたちに伝える:37
対談 明日に伝える本来の暮らしと「食育」
真弓定夫・堀越由美子 39
対談にあたって 堀越 由美子 40
対談1. 心のもち方と自然治癒力 44
ヒトの自然治癒力を重視しよう 真弓 定夫 47
対談2. とにかくごはんを食べない現代人 51
栄養と犯罪行動 真弓 定夫 62
対談3. アメリカ村から「モー毒」が見える 70
対談4. 食はいのち 78
対談5. 「食」と「気」 86
プロフィール 92
表紙絵:内田洋子 カット:細川雅美
A5判・98P 777円(税込み・本体740円) 2005年5月15日新発売!!
●メール注文先 ningenkz@mail.wbs.ne.jp
■チーフ・アーボル・ルッキングホース著『ホワイト・バッファローの教え』
★新刊 アーボル・ルッキグホース 著
『ホワイト・バッファローの教え』
White Buffalo Teachings
刊 行!!
ラコタ・インディアンの精神的指導者であり、2004年夏至の日を中心に富士山で開かれる世界的な集い「World Peace & Prayer Day=世界平和と祈りの日」の提唱者である、チーフ・アーボル・ルッキングホースのメッセージブックが刊行されました。
チーフ・ルッキングホースは、部族の伝説に伝えられる白いバッファローが1994年に誕生したことをきっかけに1996年より5年間に4カ所北米大陸で「WPPD」を始めました。そして2001年からは世界の四つの方角で行われることになり、2001年にアイルランドで開催された海外で第1回の「WPPD」に向けて著者が語ったものが本書です。
続いて2年目の「WPPD」は南アフリカ、3年目はオーストラリアで行われ、そして来年は海外での締めくくりとして、日本の聖地のひとつ富士山で開かれます。
本書は、この集いを行うに至った予言や先住民間の交流、未来への提言など、グローバルな視点でよりよい地球の未来を願うチーフ・ルッキングホースの言葉を、2004年の「WPPD」にさきがけて、皆様にお届けします。詳しくは、こちら
2003年12月 発行:WPPD 2004 Japan事務局
http://www.wppd2004.org/
編者:ハービー・アーデン ポーラ・ホーン 翻訳:本出みさ 装丁:菊池繁昭
発売:スタジオ・リーフ 本体価格1200+送料160 当面、通信販売
Eメール、Faxにて注文を受付中 代金後払い FAX.0558-62-4533
E-mail:ningenkz@mail.wbs.ne.jp
◆WPPD(World Peace & Prayer Day)2004の終了に伴い、その提唱者であるア−ボル・ルッキングホ−スの著作『ホワイト・バッファローの教え』の販売は当社のみとなります。代金後払いで通信販売でお送り致します。メール、Fax.にてお申し込みください。(価格1260+送料)
E-mail.ningenkz@mail.wbs.ne.jp Fax.0558-62-4533
■マルコム・マーゴリン著 冨岡多恵子訳『オローニの日々――サンフランシスコ先住民のくらしと足跡』
時は現在からわずか二百数十年前、「亀の島」に白人ヨーロッパ文化が入る以前、サンフランシスコ湾岸に生き続けていた(そして消えていった)インディアン…。その社会や生活、精神世界を描く、今まで我が国には全く知られていない事実――。野山にはシカやカモシカが群れ、入り江ではサケやマスをクマが追い、沼地ではガンやカモ類がハリケーンのように鳴き騒いだりしていたという、豊かで夢の彼方のような世界に生き続けていたオローニの日々を再現し、今を問う。2002年「サンフランシスコ・クロニクル」紙「20世紀におけるノンフィクション100冊」の一冊に選定。
図版多数掲載、テキスト:ななおさかき A5判208P \1800 ISBN4-916963 26-8 C0039
『オローニの日々――サンフランシスコ先住民のくらしと足跡』
日本語版ができるまで
長らくネイティブアメリカンとつき合ってきたが、すぐれた資料として役立つものは意外と少ない。ホピなど南西アメリカの部族については、それでも信頼できる文献に恵まれているものの、カリフォルニアなど大平洋岸の部族にかかわるものは、眼に触れるチャンスが少なかった。
たまたまサンフランシスコで石垣島サンゴ礁を守る運動を始めたとき、二世のアーチスト、アーサー岡村にもらったのが、この本『オローニ ウェイ』であった。2メートル近いノッポの著者マルコム マルゴーリンは以前から知っていたが、彼の本を走り読みして、これは日本語にしたい、この本は日本の人たちがネイティブアメリカンの歴史を学ぶ最良のテキストのひとつと確信。原書を日本に持ち帰り、翻訳してくれる人を探しているうちに、全く偶然に必然の糸がつながり、ここに日本語版が世に出る次第。
二読し三読し、君のまわりの人々に廻し読みされることを!
さらに、半ばかびの生えた21世紀日本を吹きぬける、そよ風となりますように。 2002年12月 ななお さかき
企画監修 ななお さかき 発 行 者 原 雅子 大築 準 発 行 所 人間家族編集室
――心もからだも道具も完全に浄められている。そして、そっと鹿の群れに近づいていくさまは征服者というより求婚者のようであった。――本文より
食料としての鹿を狩るにも、オローニ流の作法があったとは。
サンフランシスコ周辺の大自然の恵みを糧に何百年いや、何千年にもわたる平和を実現していた小部族オローニの暮らしぶりは、侵入者たちにとって奇異なものでもあったようだ。
スペイン人探検家、宣教師、イギリス人、フランス人船長などなどによって記録された文献をベースに著者は1768年4月(このあたりにヨーロッパ人が本格的に侵入しはじめる1年前)当時のオローニの日々を再現してみせる。
童話のようにやさしく、うつくしく描かれるその世界は歴史的事実のまえで幻のように立ちつくす。
昨年この本は、サンフランシスコの新聞社、サンフランシスコ・クロニクル紙が選ぶ「20世紀におけるノンフィクション部門100册の本」の一冊に選ばれた。1978年の初版以来25年が経過しているが、今でも読み継がれ、本年発行されたものは表紙が変わり、また著者の新たに書かれたあとがきがついている。日本語版は古い版を使っているため、そのあとがきにはふれていない。しかし本文は初版と一字一句変わっていない、ということをご報告しておこう。
原 雅子
『オローニの日々――サンフランシスコ先住民のくらしと足跡』
“The Ohlone Way
Indian life in the San Francisco-Monterey Bay Area”
by Malcolm Margolin
企画監修 ななお さかき 発 行 者 原 雅子 大築 準 発 行 所 人間家族編集室
(目 次)
はじめに―――――――――――――――P5
1章 オローニとその環境―――――――P11
土地と生きものたち P12
村の一日 P18
狩りの流儀 P30
鹿を狩る人 P37
水を跳ね上げて P46
ドングリの収穫 P51
種の実る草原 P57
歩きまわるくらし P63
定住の仕組み P70
2章 村社会―――――――――――――P78
誕生と子供時代 P79
婚姻 P91
分かち合って暮らす P103
交易 P109
村の長 P118
戦争 P124
3章 スピリットの世界――――――― P133
籠を編む P134
シャーマン P139
聖なる時 P153
死者の島 P166
ダンスの意味 P172
4章 1776年から現代へ―――――― P178
最後の2世紀 P179
あとがき――――――――――――――P193
日本語版ができるまで
ななお さかき ―――P196
参考文献――――――――――――――P197
索引――――――――――――――――P202
挿絵 マイケル・ハーニー
籠を編む女たち P3
景観 P4
浜に打ち揚げられた鯨 P14
村 P25
鹿を狩る人 P38
網で水鳥を捕る P49
漁師 P68
若いカップル P93
村のある日 P107
シャーマン P143
火葬 P167
伝道所 P185
地図 リナ・マーゴリン/名倉加容子 作図
オローニの小部族 P6
カリフォルニアの言語グループ P73
図版 浜田夏子 絵
【『オローニの日々』を読んで】
●『オローニの日々』いい本ですね。アメリカ先住民の生活のヴィジョンが、ファッションでも流行でもなく、しっかりととらえられています。製本もカッコよく、パーフェクトです。(熊本県 M・T)
●『オローニの日々』なかなかユニークな内容で、訳文もこなれていて読みやすいですね。
随分以前に金関寿夫氏の『ナバホの砂絵』(?)で、アメリカ原住民の文化について初めて知りましたが、彼らの精神の一種の「浄らかさ」は、文明人にとって清涼剤以上のものであると思います。(静岡市 M・H)
●忙しくてまだ全部は読んでいないけど、内容はおもしろい。
未開人の生活は、なんて合理的なんだろう。生存という意味において、文明人の生活は非合理、ナンセンス、狂っている。
合理的な生活というのは、しかし一方では過酷なものだと、狂った文明人に彼らは迫る。(高知県 K・N)
●日本でネイティブに関する本を書店で見ますが、『オローニの日々』のように、彼らの生活がこんなに分かりやすく手に取るように目に浮かぶような本は初めてです。
私はアメリカ・ワシントン州のシアトル近辺のネイティブをいずれ紹介したいと思っているのですが、コースタル・セイリッシュ(バンクーバー島、シアトル間のネイティブの総称〔?〕)とオローニを比べると、動植物が豊富で畑を持つ必要がない共通点が分かりました。異なるのは、セイリッシュは生活全面に杉を使い、料理などお湯を使うにも杉の箱や皿を用い、漁にも杉の皮を使った網、服も杉の皮を使うなど杉文化のようです。
まだ途中までしか読んでいませんが、貴重な本だと思います。(神奈川県、Kyoko)
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